2021年05月09日
「何でだろう?」
「空飛ぶコーギー」のマロンは、とても空を飛ぶ気分ではありません。破れかけたサッカーボールにあごを乗せ、目やにの浮いた寝ぼけ眼であくびを一つ。「前半で、もう1点取ってたらな…」と、放心状態でサンバのリズムを聴いていました。「でも、何でだろう?」。
魔女のキャサリンは、お昼になってもパジャマのまま。いつまでたっても、ベッドから起き上がれません。「まだ、力の差があったわね」と、窓の外をうつろに眺め、大きなあくびを二つ。理由も分からずベッドの上で、サンバのステップで踊り始めました。「どうしてでしょう?」。
ポメラニアンのポテトは、一歩も外に出られませんでした。朝ご飯にも手を付けず、目をこすりこすりしながら、あくびを三つ。サンバを踊る元気もありませんでした。「虚しいね。でも、何で?」。
コンビニで働いているユイさんの頭はボサボサでした。「一瞬、夢を見ちゃったけど…」と、髪の毛もとかさず、あくびを四つ。「今日のお客さんは、何だか眠そう」と、つぶやきました。「何かあったの?」。
カタツムリのおじさんも、いつまでたっても殻に閉じこもったまま。ユイさんの声でちょっとだけ顔を出し、「初戦に勝っていればな…」と、ため息を一つ。「もう、どうしてなんじゃろう?」。
北風市長は朝から行方不明。実は公園の隅のベンチに腰掛け、「ヒデは怒ってたよね」と、ため息を二つ。「ヒデは泣いてたよね」と、ため息を三つ。「でも、何でだろう?でも…」。
ペンキ屋さんのアキラくんは、手にも顔にも青のペンキが付いていました。「ペインティング?」と、聞かれても、ただただ首を横に振るだけ。「課題がいっぱいだな」と、ため息を四つ。黄色の壁を青く塗ってしまい、揺れる脚立の上で、それに気づくまでに、90分とロスタイムまでかかりました。「何でやろう?」。
「何で?」「どうして?」「どうして?」「何で?」と、あっちでもこっちでも、あくびとため息の一日でした。「何でだろう?」。
魔女のキャサリンは、お昼になってもパジャマのまま。いつまでたっても、ベッドから起き上がれません。「まだ、力の差があったわね」と、窓の外をうつろに眺め、大きなあくびを二つ。理由も分からずベッドの上で、サンバのステップで踊り始めました。「どうしてでしょう?」。
ポメラニアンのポテトは、一歩も外に出られませんでした。朝ご飯にも手を付けず、目をこすりこすりしながら、あくびを三つ。サンバを踊る元気もありませんでした。「虚しいね。でも、何で?」。
コンビニで働いているユイさんの頭はボサボサでした。「一瞬、夢を見ちゃったけど…」と、髪の毛もとかさず、あくびを四つ。「今日のお客さんは、何だか眠そう」と、つぶやきました。「何かあったの?」。
カタツムリのおじさんも、いつまでたっても殻に閉じこもったまま。ユイさんの声でちょっとだけ顔を出し、「初戦に勝っていればな…」と、ため息を一つ。「もう、どうしてなんじゃろう?」。
北風市長は朝から行方不明。実は公園の隅のベンチに腰掛け、「ヒデは怒ってたよね」と、ため息を二つ。「ヒデは泣いてたよね」と、ため息を三つ。「でも、何でだろう?でも…」。
ペンキ屋さんのアキラくんは、手にも顔にも青のペンキが付いていました。「ペインティング?」と、聞かれても、ただただ首を横に振るだけ。「課題がいっぱいだな」と、ため息を四つ。黄色の壁を青く塗ってしまい、揺れる脚立の上で、それに気づくまでに、90分とロスタイムまでかかりました。「何でやろう?」。
「何で?」「どうして?」「どうして?」「何で?」と、あっちでもこっちでも、あくびとため息の一日でした。「何でだろう?」。